中小企業省力化投資補助金(一般型)第7次|製造業の活用ガイド
最終更新:2026/6/17|監修:中小企業診断士・認定経営革新等支援機関
中小企業省力化投資補助金は、製造ラインの自動化や省人化に取り組む中小企業の設備投資を支援する制度です。機械装置・ロボット・NCシステムなど幅広い設備が対象となり、従業員規模に応じて補助上限額750万円〜1億円(特例適用時)、補助率1/2〜2/3が適用されます。人手不足の解消と生産性向上を同時に実現したい製造業の経営者にとって、活用価値の高い補助金です。
この業種の採択事例
手作業タップ工程の自動化による量産体制構築と生産性向上
想定概要:これまで手作業で行っていたタップ加工を自動化設備に置き換え、作業員への依存を減らしながら量産体制を整備し、生産性の向上を図る取り組みと考えられる。
AIを活用したロボットシステム導入による防水部材製造の自動化
想定概要:AI技術を組み合わせた産業用ロボットを導入し、防水部材の製造工程を自動化することで、人手に頼らない安定生産体制の構築を目指した計画と見られる。
多品種小ロット高精度部品の連続無人加工体制の構築
想定概要:NC工作機械やマシニングセンタ等を活用し、多品種小ロット品でも連続的に無人加工できる体制を整備することで、夜間・休日の稼働率向上を狙った計画と推測される。
シートメタル加工工程の自動化及びAI導入による省力化と生産性向上
想定概要:板金加工工程にAI制御を組み合わせた自動化設備を導入し、作業員の工数削減と加工精度の向上を両立させる省力化計画と考えられる。
5軸マシニングセンタ導入による高度部品加工工程の自動化
想定概要:5軸制御のマシニングセンタを導入することで、複雑形状部品の加工工程を集約・自動化し、段取り替え時間の削減と高付加価値部品の内製化を実現しようとする計画と見られる。
転造工程の自動化による生産性向上と高付加価値分野への転換
想定概要:ねじ・スプライン等の転造加工工程を自動化設備に置き換え、省人化によって生まれた余力を高付加価値分野の受注対応に振り向けることを狙った計画と推測される。
製造業で対象になりやすい設備・経費
機械装置・システム構築費が必須経費であり、単価50万円(税抜)以上の設備が1点以上必要です。製造業では、NC工作機械・マシニングセンタ・産業用ロボット・自動搬送装置・レーザー加工機・検査自動化設備などが典型的な対象となります。設備と一体で行う据付費や、省力化システムの構築費も計上可能です。また、技術導入費・外注費・専門家経費・クラウドサービス利用費なども要件を満たせば補助対象となりますが、「機械装置・システム構築費」以外の経費合計には500万円(税抜)の上限があります。船舶・航空機・車両及び運搬具は対象外のため注意が必要です。
申請で押さえるポイント
事業計画書は必ず申請者自身が作成することが求められており、内容を理解せずに外部任せにした場合は不採択リスクがあります。補助事業の実施場所を交付申請時点で特定していることが必須で、建設中の場所は対象外です。50万円(税抜)以上の発注先には原則として相見積もりが必要なため、採択前から複数ベンダーへの見積取得を進めておくと採択後の手続きがスムーズです。大幅賃上げに取り組む場合は補助上限額の引き上げ特例、最低賃金引き上げに取り組む中小企業は補助率2/3への引き上げ特例が適用できます。いずれの特例も適用要件の詳細は公募要領で確認してください。
補助上限額と補助率の目安
従業員5人以下で最大750万円(特例時1,000万円)、101人以上で最大8,000万円(特例時1億円)と、規模に応じた上限設定になっています。中小企業の補助率は原則1/2、小規模企業者・小規模事業者は2/3です。事業実施期間は交付決定日から18か月以内(採択発表日から20か月以内)であり、設備導入・支払いをこの期間内に完了させる必要があります。補助対象経費は銀行振込での支払いが原則で、現金払いや手形払いは認められません。
省力化投資補助金の申請、専門家に無料で相談する
無料で相談するよくある質問
Q.中古の機械装置は補助対象になりますか?
公募要領の抜粋では中古設備の可否について明記されていないため、公募要領で要確認です。
Q.設備のリース導入でも申請できますか?
対象リース会社と事業者が共同申請する場合に限り、機械装置・システムの購入費用についてリース会社を対象に補助金を交付する仕組みがあります。詳細な要件は公募要領で確認してください。
Q.工場の建設費や基礎工事費は補助対象になりますか?
設置場所の整備工事や基礎工事は補助対象外です。機械装置の設置と一体で捉えられる軽微な据付費のみが対象となります。
Q.複数の設備をまとめて申請できますか?
補助対象経費として複数の機械装置を計上することは可能ですが、少なくとも1点は単価50万円(税抜)以上の設備が必要です。各設備の必要性と金額の妥当性を証拠書類で示せるよう準備してください。
出典:省力化投資補助金 事務局サイト ・ 省力化投資補助金 第5次 採択者一覧 ・ 公募要領 第7次 p.8 4.補助対象事業(1) ・ 公募要領 第7次 p.19 1.補助対象経費補助対象となる経費は、本事業の対象と ・ 公募要領 第7次 p.20 20上してください ・ 公募要領 第7次 p.24 24◼ ・ 公募要領 第7次 p.2 2【重 ・ 公募要領 第7次 p.9 9(2)
公募要領等の一次情報に基づき作成。最終更新:2026/6/17