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省力化投資補助金(一般型)第7次:不採択になる主な理由と再申請のポイント

監修:松下 大中小企業診断士/認定経営革新等支援機関株式会社SMARTコンサルティング
最終更新:2026/7/18
不採択の主な原因は「書類不備」「省力化効果の説明不足」「申請者本人の理解不足」の三つに集約される

一般型は、カタログ注文型と異なり、省力化効果・付加価値向上・革新性・事業状況との整合性など複数の審査項目を総合評価されます。不採択になるケースの多くは、①申請期限内に書類の不備を解消できなかった、②事業計画で省力化効果や付加価値向上の根拠を具体的に示せていなかった、③申請者本人が内容を十分に理解しないまま提出した、のいずれかに当てはまります。再申請では、これらの弱点を一つひとつ洗い出して改善することが重要です。なお、審査結果の詳細な理由は事務局から開示されません(公募要領p.4)。

【不採択理由①】書類不備・訂正期限切れ

公募要領では「不備がある場合は差し戻しを行い、指定された訂正期限までに修正しなければ不採択となる」と明記されています(p.2)。必要書類の添付漏れ、PDF形式以外のファイル、記載内容の矛盾などが典型的な不備です。再申請では、提出前に「書類チェックリスト」を自作し、一つひとつ確認する習慣をつけましょう。GビズIDの取得にも2〜3週間かかるため、早期手配が必要です。

【不採択理由②】申請者本人の理解・関与が不足していると判断された

本補助金は「申請者自身が内容を理解・確認した上で申請すること」を強く求めており、「申請者自身による申請と認められない場合は不採択」とされています(p.2)。外部支援者に丸投げして経営者本人が内容を把握していないケースは審査で見抜かれるリスクがあります。再申請では、支援者を活用する場合でも、計画の根拠数値や導入効果を経営者自身が説明できるよう準備しましょう。また、外部支援者を利用した場合は申請画面に支援者名・報酬額・契約期間を必ず記載してください(p.3)。

【不採択理由③】省力化効果・付加価値向上・革新性の説明が不十分

一般型では「省力化効果がどの程度見込めるか」「付加価値向上への貢献度」「革新性」「事業状況に見合った投資か」「作業工程や事業所の構造・レイアウト等に合わせた設計・開発か」を総合的に審査します(p.3)。カタログ注文型より審査項目が多く、これらを定量的・具体的に示せない計画は落とされやすいと言えます。再申請では、現状の人員配置・作業工程・時間コストなどを数値で整理し、導入後の変化を具体的に記述することが重要です。

【不採択理由④】カタログ注文型で対応できる設備を一般型で申請している

公募要領は「製品カタログに掲載されている製品をそのまま導入する場合は一般型の対象外」と明示しています(p.3)。一般型の対象は、事業者の導入環境に応じて周辺機器・構成・機能等が変わる場合や、複数の汎用設備を組み合わせてより高い省力化効果を生み出す場合に限られます。まずカタログ注文型で申請できないか確認し、一般型を選ぶ場合はその理由(なぜカタログ型では対応できないか)を計画書に明記することがポイントです。

【不採択理由⑤】賃上げ要件の数値設定が不明確または未達リスクを考慮していない

一般型では「1人当たり給与支給総額を事業計画期間にわたって毎年3.5%以上増加」「事業場内最低賃金を地域最低賃金+30円以上」などの賃上げ要件があります(p.10)。計画内の賃上げ目標の根拠が不明確だったり、達成見込みのない高い目標を設定したりすることは審査上マイナスになる可能性があります。再申請では、自社の財務状況に照らした現実的な目標を設定し、その達成根拠も計画書に盛り込みましょう。

【再申請の進め方】不採択後の立て直しステップ

①審査結果通知を確認する(詳細理由は開示されないため、自己点検が必須)。②公募要領の書面審査項目を再読し、自社の計画書と照らし合わせる。③省力化効果・付加価値向上・革新性それぞれについて、定量データを補強する。④外部支援者を使う場合は支援者名・報酬・契約期間を正確に申請システムに入力する。⑤書類提出前に第三者(認定経営革新等支援機関など)にチェックを依頼する。⑥次回公募の受付期間(第7次は2026年7月1日〜7月31日)と必要書類を早めに把握し、GビズID等の準備を前倒しで進める。補助上限・補助率・加点要件は回ごとに変更されることがあるため、次回公募要領を必ず確認してください。

【注意】虚偽記載・悪質業者への依頼は取り消しリスク大

事業計画書作成支援者の情報を隠したり、虚偽の内容を記載した場合は、不採択・採択決定取消・補助金返還・事業者名の公表といった重大な処分が科されます(p.3、p.25、p.27)。採択後に現地調査が行われることも明示されており、実態と計画の乖離は事後的にも発覚します。過大な成功報酬を請求する支援業者への依頼は、制度上のリスクだけでなく金銭的なトラブルにも繋がります。

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よくある質問

Q.不採択になった場合、理由を教えてもらえますか?

公募要領(p.4)に「審査結果の詳細な内容についてはお答えできない」と明示されており、理由開示・異議申し立ては一切受け付けていません。自社の計画書を審査項目と照らし合わせて自己点検することが再申請への第一歩です。

Q.カタログ注文型でなく一般型を選ぶ際、何を確認すべきですか?

まず製品カタログ(https://shoryokuka.smrj.go.jp/product_catalog/)を確認し、導入したい設備がカタログ型で対応できるか調べます。カタログ掲載製品をそのまま導入する場合は一般型の対象外です。自社の導入環境に合わせた仕様変更や複数設備の組み合わせが必要な場合に一般型を選びます。

Q.外部の専門家に計画書作成を手伝ってもらうことは問題ありますか?

問題ありません。ただし、申請システムの「事業計画書作成支援者名」「作成支援報酬額」欄への記載が必須です(p.3、p.25)。記載を怠ると虚偽申請として不採択・取消処分の対象になります。また、申請者本人が内容を理解・確認した上で自身が申請することも求められています。

Q.賃上げ目標を高く設定すると採択に有利になりますか?

大幅な賃上げで補助上限が引き上げられる仕組みがありますが、達成できなかった場合は達成率に応じて補助金の返還が求められます(p.10)。財務状況を踏まえた現実的な目標設定が重要です。具体的な要件・返還基準は公募要領で要確認です。

Q.省力化ナビへの登録は必須ですか?

本ページ執筆時点で確認できた公募要領には省力化ナビ登録の必須・加点の詳細が記載されていません。事務局の公表情報によると第6回以降で加点項目に追加されているとされています。詳細は公募要領で要確認です。

Q.事業計画書は分量が多いほど有利ですか?

公募要領(p.25、p.27)に「記載の分量で採択を判断するものではない」と明記されています。A4サイズで簡潔にまとめることが推奨されており、内容の質・具体性が重要です。

Q.採択後に計画が変わった場合どうなりますか?

採択後に現地調査が実施され、補助対象設備や証憑類が確認されます(p.3)。実態と申請内容が相違した場合、採択決定・交付決定の取消、補助金返還を求められることがあります。変更が生じた場合は早めに事務局へ相談することをお勧めします。

Q.従業員がいない個人事業主は申請できますか?

公募要領(p.10)に「応募申請時に従業員数が0名の場合は応募できない」と明記されています。また、従業員がいても基準年度等において給与算定の対象となる従業員が0名の場合も応募不可とされています。

出典:省力化投資補助金 事務局サイト公募要領 第7回 p.3公募要領 第7回 p.25公募要領 第7回 p.27公募要領 第7回 p.2公募要領 第7回 p.4公募要領 第7回 p.10

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