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大規模成長投資補助金 第5次:賃上げ要件の詳細と未達時の返還リスク

監修:松下 大中小企業診断士/認定経営革新等支援機関株式会社SMARTコンサルティング
最終更新:2026/7/16
賃上げ要件を達成できないと補助金を返還しなければならない

大規模成長投資補助金では、補助金を受け取った後も一定期間にわたり賃上げの達成状況を報告する義務があります。事務局の公表情報によると、事業終了後3年間で従業員1人当たり給与支給総額の年平均上昇率4.5%以上が求められ、未達の場合は達成率に応じた返還が発生します。補助上限50億円という大規模補助金だけに、返還リスクも非常に大きくなります。詳細な算定方法・判定基準は公募要領で要確認です。

賃上げ要件の基本:4.5%以上とは何を指すのか

事務局の公表情報によると、求められる賃上げ基準は「事業終了後3年間における従業員1人当たり給与支給総額の年平均上昇率4.5%以上」です。つまり、補助事業が完了した後も3年にわたって賃上げを継続・維持する必要があります。単年で達成すれば終わりではなく、3年間の平均で判定される点が重要です。給与支給総額の具体的な算定範囲(賞与・各種手当の扱いなど)や「従業員」の定義(パート・アルバイトの扱い等)は公募要領で要確認です。

事業場内最低賃金の要件について

大規模成長投資補助金では、地域の最低賃金を上回る自社の事業場内最低賃金の引き上げも求められる場合があります。ただし、具体的な引き上げ水準や達成時期については公募要領に記載された内容が唯一の根拠となるため、本記事では公募要領で要確認とします。賃金引き上げの対象となる労働者の範囲や、判定時点(補助期間中か事業終了後か)も必ずご自身で確認してください。

未達時の返還リスク:達成率に応じた返還が発生する

事務局の公表情報では「未達は達成率に応じ返還」と記載されています。補助上限が50億円と非常に大きい本補助金では、万が一賃上げ要件を未達のまま期間が終了した場合、返還額も多額になりえます。達成率の計算式、返還の猶予措置の有無、やむを得ない事情(自然災害・経済危機など)が認められるケースがあるかどうか、といった詳細は公募要領で要確認です。申請前に「最悪のシナリオ」として返還リスクを経営計画に織り込むことを強くお勧めします。

コンソーシアム申請の場合は全参加者が達成義務を負う

事務局の公表情報によると、コンソーシアム(共同申請)で採択された場合、賃上げ要件はすべての参加者が達成しなければなりません。1社でも未達の企業があれば、グループ全体の評価に影響する可能性があります。共同申請を検討する際は、パートナー企業の賃金水準・財務状況・人員計画も事前に精査し、全社が要件を満たせるかを確認することが重要です。返還義務の連帯・分担の取り決めは公募要領で要確認です。

100億宣言企業向け類型(第5次新設)と賃上げ要件の関係

第5次から新設された「100億宣言企業向け」類型では投資額要件が15億円以上が目安とされています(一般枠は20億円以上が目安)。賃上げ要件がこの類型で異なるかどうか、加点の取り扱いが変わるかどうかは公募要領で要確認です。類型ごとの賃上げ基準が統一か区分されているかを事務局(野村総合研究所)に直接問い合わせることを推奨します。

大幅賃上げ特例の注意点

補助金制度によっては、基準率を超える大幅な賃上げを行った場合に補助率の上乗せや加点が得られる「大幅賃上げ特例」が設けられることがあります。ただし、本補助金の第5次における大幅賃上げ特例の具体的な内容(上乗せ率・要件・手続き)は公募要領で要確認です。特例を狙う場合は、基準率4.5%を超える水準を何年間・どの指標で達成しなければならないかを必ず事前に確認してください。高い目標を掲げて採択されたにもかかわらず達成できなかった場合、通常の未達よりも重いペナルティが課される可能性も否定できません。

実務上の対策:賃上げ要件を計画的に管理するために

賃上げ要件の未達を防ぐには、補助事業計画の策定段階から3年間の賃金シミュレーションを作成することが重要です。具体的には、①現時点の給与支給総額の正確な把握、②採用・退職による人員変動の影響試算、③賞与水準の変動リスクの検討、④毎年の進捗管理体制の構築、が挙げられます。認定経営革新等支援機関(認定支援機関)と連携し、定期的にモニタリングを行う仕組みを作ることを推奨します。

免責事項・制度変更への注意

本補助金は公募回ごとに要件・補助率・スケジュールが変更される場合があります。また、2026年度以降に関連制度が統合・再編される可能性もあります。本記事の内容は事務局の公表情報および一般的な解説に基づくものであり、申請の採択を保証するものではありません。最終的な判断は必ず最新の公募要領および事務局(野村総合研究所)への問い合わせによりご確認ください。

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よくある質問

Q.「給与支給総額」の計算に賞与や交通費は含まれますか?

含まれる範囲については公募要領で要確認です。一般的に給与支給総額には基本給・各種手当・賞与が含まれることが多いですが、通勤手当や福利厚生費の扱いは制度によって異なります。

Q.4.5%の賃上げは毎年達成しないといけませんか?

事務局の公表情報では「事業終了後3年間の年平均上昇率4.5%以上」とされています。単年での判定か3年平均での判定かについて、具体的な判定方式は公募要領で要確認です。

Q.やむを得ない事情(リーマンショック級の不況など)で賃上げできなかった場合も返還が必要ですか?

不可抗力や重大な経済変動に対する免除・猶予規定があるかどうかは公募要領で要確認です。事務局への事前相談が重要です。

Q.コンソーシアムで1社だけ未達だった場合、全社が返還しますか?

事務局の公表情報では「全参加者が達成」が求められると記載されています。未達企業が出た場合の返還義務の配分方法については公募要領で要確認です。

Q.第5次の公募受付期間はいつですか?

受付日程は公募要領で要確認です。事務局サイト(https://chukentou-seichotoushi-hojo.jp/)で最新情報をご確認ください。

Q.100億宣言枠の賃上げ要件は一般枠と異なりますか?

類型別の賃上げ要件の差異については公募要領で要確認です。第5次で新設された類型のため、事務局への直接問い合わせを推奨します。

Q.補助金を受け取った後、賃上げ状況はどのように報告するのですか?

報告の頻度・様式・提出先については公募要領で要確認です。一般的にこの種の補助金では事業終了後に年次で実績報告書の提出が求められます。

Q.返還額はどのように計算されますか?

「達成率に応じ返還」とされていますが、具体的な計算式(例:未達率×補助金受給額など)については公募要領で要確認です。

出典:大規模成長投資補助金 事務局サイト

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監修:松下 大(中小企業診断士/認定経営革新等支援機関)

公募要領等の一次情報に基づき作成。最終更新:2026/7/16